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汐留・銀座で第三作へ

 午後6時半、汐留の超高層ビルのレストランで編集長と会食。
『D列車でいこう』の打ち上げ。
 売れ行き絶好調とはいかないようだけれど、年内にもう一冊やりましょう、というたいへんにありがたい話に。
 本ほど中身がわからないままに買う商品というのも珍しい。350ページに文字が埋まっているのは同じでも、読み終わるまでどれほど面白いか、わからないのだ。それでも読者が買うのはたいていの場合、作家のネームバリューというか、過去に読んで面白かったり、だれかが面白いと言っていたりした著者の本、ということになる。
 結局、クチコミにしても、既刊書への評価にしても、作家にとって最大の宣伝は、本を出し続けることしかない。
 というわけで、『D列車でいこう』の売れ行きいまだ定まらぬ段階で、つぎの刊行の話をいただけるのはたいへんな幸福という他はない。

 話が弾むうちに閉店時刻。

「もう一軒行きましょう」
 と、銀座を徘徊して入ったのは、銀座なのに新宿ゴールデン街みたいなバー。それもプログレ(プログレッシブ・ロックの短縮形)専門のロックバー。
 そこでも音楽談義などしていると、いつのまにやら午前1時半ではないか。
 出版社手配のタクシーで優雅に(?)帰宅。
 まだ数字を出していない駆けだし作家に過分の接待である。感謝。
 とりあえず頭を深く垂れる。実りはあとから着いてくる(?)

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