覇権の標的 フェイk・ゲーム  幸福な会社 会社、売ります D列車でいこう インバウンド








« 2007年12月 | メイン | 2008年02月 »

2008年01月31日

書きたい小説と売れる小説

「売れる本と書きたい本のどちらに重きを置いていますか」

 と、まあ、そんなふうな質問を戴いたことがあります。
 ところが、僕の中で書きたい本と売れる本は対立概念じゃないので、「どちら」という感覚は全くないのですね。

 まず書きたいことはものすごくたくさんある、ということ。
 書きたいことが少ししかないと、それが売れなさそうってこともあり得ますが、書きたいことがたくさんあるから、そのなかには売れる可能性が十分にあるというものもたくさんある。したがって、売るために書きたくないことを書く、ということが生じるとはまったく思っていません。

 では、書きたいものの中で売れそうにないから書けないものはあるか。

 ある時点ではそれはあります。
 たとえば、修業時代が長いですから、書き上がった長編短編が何作かあります。それぞれ書きたかったものを書いた。でもって、まあ、いろいろな事情でいまは売り出せないということはある。

 先日の推理作家協会のパーティでも、とある編集者からこんな質問を受けました。
「**の小説、いまどうなってますか?」
 **というのは、デビュー前にその出版社に持ち込み、某賞の応募作としてその編集者に読んでもらった作品のことです。数年前のことですが覚えていてくれたんですね。
「いやあ、***だったりしてなかなか出せないんですよ」
「あれは面白いから、多少手を入れた上で何年かしたら出版できますよ」
 と、いうわけです。

 すべては基本的に阿川大樹のネームバリューの問題です。
 阿川大樹という名前で買ってくださる読者が増えれば、出版社の方からぜひうちで出版したい、というようなことを必ずいってくるようになる。
 どんなに売れっ子になっても、すべての出版社がなんでもいいから原稿をくれというわけではありません。
 5000部でも採算が取れるけど、どうせなら5万部、できれば50万部と要求水準もそれなりに上がっていきますから、「そっちじゃなくってどうせならこっちで行きましょうよ」ということになる。

 ですが「いい小説」という概念に沿うかぎり、どこかにそれを出したいと思ってくれる出版社はいる。そういう小説を求めている読者も必ずいる。
 しかし、そういう出版社にしてもリスクを負えないから、おいそれとは出せない。でも、阿川大樹という作家にネームバリューがつけば、少なくとも損をしないくらいには売れるようになる。つまり自分の力で出版社のリスクを減らすことができる。
 売れる作家になれば、(出して損をするほど)売れない小説というのはなくなるので、書きたい小説が(程度の差こそあれ)すべて売れる小説になる。

 作家は自分の力で「売れないと思われた本」を「売れる本」に変えることができる。なので、書きたいことがたくさんあり、それで売れていくことができれば、基本的に書きたい本はやがてちゃんと世に出せる。
 いま売れそうにない本は、それなりに売れる本に変えてから(つまり阿川大樹にネームバリューを付けてから)売り出せばよい。

 新製品を出すときには、製品を今の需要にマッチさせるか、あるいは、製品を売るために需要を創出するか、すればいいわけです。
「阿川大樹の小説」という新しい市場ができれば、そこで商品化が可能になる。市場のないうちに無理に新製品を出す必要はない。

 いかにも売れなさそうな小説しか書きたい小説がない、という作家の人はこれはかなり悶々とすることになるでしょう。自分の中で「売れる本」と「書きたい本」が対立しちゃいますし、編集者もそれを感じとりますから。

 阿川の場合は、さいわいそういうことはないので、とにかくどんどん書いて、実績を積むことが、さらなる自分の自由度を獲得する武器にもなる、と考えているわけです。
 そのために個々の作品毎に待ち時間ができることは全然問題ない。
 そもそも書きたいものというのは、たとえば中学生からもっていたものであったりするわけで、すでに四十年くらい体の中にしまってあるものだってある。この先十年余計に温めておいてもどうってことないですし、それまでのあいだ、別の「売れそうな書きたいこと」をどんどん書いていればいい。

 はたして、結果が思った通りになるかどうかは、すべて日々書いている作品の結果にかかっている。毎日がその戦いの一部であるし、もしかしたらそれは綱渡りでどっかでハシゴを外されてそのままお陀仏なんてこともあり得ますけれど。

 分野こそちがうけれど、イチローや松坂と同じプロの世界にいるわけだから、当たり前のことです。
 プロである以上、一打席一打席、一球一球が、勝負。
 そして書きたいことを書ききるまでこの世に生きているということ。

 あと、ついでにいえば、「根拠のない自信」というのも腕一本のプロフェッショナルに必須の才能だと思います。(笑)

2008年01月30日

Wii 友だち

 昨日は、カミサンの同僚であるMさんが Wii Fit をやりにワインをもって来訪。
 Mさんは、ラジオやテレビの英会話講座なのでも有名な人です。
 僕はいままで電話でしか話したことなかったんだけど、とにかく賑やかで out-going な人。

 彼女が Wii Fit をやっている最中、僕は隣の部屋で仕事をしていたんだけど、女子高生みたいにきゃあきゃあいいながらやってました。

 7時頃からはワインを開けて僕も参加しておしゃべり。
 しまった。ハンドボールとサッカーの録画を忘れちゃった。
 7時前にビデオをセットしに居間へいったハズだったのにMさんの話に引き込まれてすっかり頭から飛んじゃって、気がついたのは彼女が帰ったあと。
 時すでに遅し。
 ニュースの時間にダイジェストをみれば、時間が節約できるから良い、ということにしましょう。

 というわけで、我が家の wii には、彼女のアバターが増えました。
 だからといって Wii が「テレビ英会話」になったりはしないだろうけど。(笑)

2008年01月28日

推理作家協会新年会

 ホテル・エドモントにて推理作家協会の新年会。

 開始10分前、飯田橋の駅からホテルへ行く途中で立食い蕎麦。まもなくホテルのパーティ料理を食べられるというシチュエーション。でも、立ち食い蕎麦が食べたかったんだからしょうがない。
 1万円の会費の元を取ろうというのではなく、いまはローストビーフよりもたぬき蕎麦が食べたいという欲望を満たすこの贅沢。(笑)

 そんなわけで、5分くらい遅れてパーティ会場へ。
 ちょうど大沢在昌理事長が挨拶中。
 次は内田康夫さんの乾杯の音頭。

 まずは知り合いの編集者を見つけては近況報告。

 パーティ常連の遊び仲間(僕はソフトボールご無沙汰中だけど)に挨拶。
 そのテーブルではフォアグラ丼がブームになっていたので、そこで僕も最初の料理として「体に悪そうだなあ」とみんなでいいながらフォラグラ丼を。
 美味しいけど、たぬき蕎麦といい勝負かもね。(笑)

 同じくパーティ常連だけど話すのは久しぶりの鈴木輝一郎さん。

 ビンゴが始まり、一等の Wii + Wii Fit を当てたのはすがやみつるさん。
 僕も3番目くらいにビンゴ!だったんだけど、同時ビンゴが二人いてジャンケンで負けてしまった。ジャンケンで負けた場合、次の賞品がもらえるのではなく、そこで一切の権利が消失するのが推理作家協会方式。次の賞品は次にビンゴになった人のもとへ。
 本日、新たに始めて話をした先輩作家は、楠木誠一郎さん、楡周平さん、佐々木譲さん。

 重鎮たちが銀座のおねえさまたちに拉致されて会場も少し空いてきたところで、すがやみつるさんと新宿へ向かう。(すがやさん、Wii が重そう)
 お決まりのコースで2軒ハシゴして、終電で帰宅。
 夜型の時はそこから原稿書きだけど、いまは朝型なのでバタンキュー。

2008年01月27日

初ヨット

thilercover.jpg

 今年初めてヨットに乗って来ました。
 まだ長編は仕上がっていないけど、仕上がるつもりでスケジューリングしたら、クルーは何人か集まったのに参加できるオーナーが僕だけになってしまったもので、「やあめた」ができなくて。

 ゲストを含めて女性4人と男一人僕、というハーレムで、はたから見ると羨ましがられそうだけど、実際は男女問わず、安心できるメンバーと乗っているのがいちばん楽しい。

 完全防備で海へ出たら、ほとんど寒くなかった。
 海水温は10.4℃。空気よりも十分暖かい。
 かなり風が強くて、少し飛沫をかぶりました。
 昼過ぎにホームポートへもどって、クラブハウスで鍋。
 セーリングも楽しかったし、富士山見たし、鍋もうまかったし、大満足。

 写真は新米クルーのAちゃんが作ってきてくれたティラー(舵棒)カバー。
 本日、初お目見え。

2008年01月26日

野毛でサボリNight

 昨晩は心身共に疲れ気味だったので、野毛へお出かけ。

 まず書いている部分を印刷して、デニーズで赤入れ。
 コーヒー220円おかわり自由。

 夕方五時を過ぎて、焼き鳥「末広」へ。
 この時刻でほぼ満席だ。
 末広は評判の店で名前は知っていたけど僕は初めて。

 安いしネタもいいし食べ物としては美味しいのだけれど、まったく焦がさない焼き方なので、焼き鳥らしい香ばしさがないのがおおいに不満。
 店に煙が立っていないんだもん。

 都橋商店街の「華」に流れ、最後はショットバー「日の出理容院」。

 日の出理容院はむかし床屋だった店構えそのままで外にはバーともなんとも書いていないのだけれど、中にはいると女性のバーテンダー一人でやっていて、ジャズがゆっくり流れている普通のショットバー。
 ここも初めてだったので、バーテンダーの腕を知るために、「ラムでなにかショートカクテルを」と頼んでみた。
 はたして出てきたのはXYZだった。ずいぶん甘くて僕の好みじゃない。

 チャージがなしで、2杯で1200円は格安だから、カクテルじゃなくてウィスキーなどをショットで飲むならいいと思う。

 仕事しないと目も含め、体が楽だ。
 朝型で暮らしているので、午後9時を過ぎると眠くてだめ。

2008年01月25日

大藪春彦賞

 今晩は大藪春彦賞の選考会があるのだそうだ。

 で、編集者からのメール曰く、
「来年の賞の候補になるような作品を目指しましょう」
 て、このひと作家を乗せるのがうまい。(笑)

 はい、こんどの長編はハードボイルドでございます。

ちなみに、結果、賞は近藤史恵さんと福沢徹三さんに決まり。
大藪賞の受賞作はこんな感じ。

 第1回(1999年) 馳星周 『漂流街』
 第2回(2000年) 福井晴敏 『亡国のイージス』
 第3回(2001年) 五條瑛 『スリー・アゲーツ』
 第4回(2002年) 奥田英朗 『邪魔』
 第5回(2003年) 打海文三 『ハルビン・カフェ』
 第6回(2004年) 垣根涼介 『ワイルド・ソウル』、笹本稜平 『太平洋の薔薇』
 第7回(2005年) 雫井脩介 『犯人に告ぐ』
 第8回(2006年) ヒキタクニオ 『遠くて浅い海』
 第9回(2007年) 北重人 『蒼火』、柴田哲孝 『TENGU』
 第10回(2008年) 近藤史恵『サクリファイス』、福沢徹三『すじぼり』

 ためしに、既刊本を対象にした非公募の文学賞にどんなものがあるか調べてみたら大衆文学(笑)だけでも、こんなにありました。直木賞以外は一般の人はほとんど知らないと思うので、きわめて業界的なイベントですね。

 直木三十五賞 山本周五郎賞 吉川英治文学賞 吉川英治文学新人賞 新田次郎文学賞 柴田錬三郎賞 島清恋愛文学賞 日本冒険小説協会大賞 婦人公論文芸賞(2006年から中央公論文芸賞に変わる) 日本推理作家協会賞 大藪春彦賞 日本ミステリー文学大賞 本格ミステリ大賞  とか。

2008年01月24日

阿里城 みなとみらい店

 午前中、執筆、絶好調。

 昼は近所にできた中華のお店「阿里城」でレバニラもやし炒め定食(650円)。
 このお店は桜木町に本店があり、関内にも支店がある。
 台湾人のお店なので、中華のお店にしては感じがよいし味もよい。そして安い。近くにここがあったら、ますます中華街に行かなくなるなあ。

 帰宅途中、「問題小説」を買いに久しぶりにツタヤに行くが、やはり置いてない。で、久しぶりにCDを4枚借りてくる。
 半額クーポンがネットにでているらしいけど、まあいいや、と鷹揚。

 午後の仕事は、小説以外。
 簡単なことなのだけれど、ファイルが古いパソコンにしかなかったので、そこから探し出すのに時間がかかってしまった。

 それが終わって小説に手をつけるかスポーツクラブに行くか、迷ったけれど、 結局、本年2度目となるスポーツクラブへ。しかも、昨年夏の入院前からずっとプールしか行ってなかったので、ジムへ行くのは相当久しぶりだ。
 ジムはマシンが全部入れ替えになっていた。浦島太郎の気分だ。
 ただし、こちらはじっくりストレッチをやるのが目的なので、黙々とひとりであんなことやこんなこと。
 有隣堂ランドマーク店にも「問題小説」はない。

 好調なのに、終わってみるとそれほどには小説がすすまなかったなあ。
 まあ、健康第一ということで。

おはようございます

 午前3時に起きました。

 疲れが溜まっていて、原稿書くか、Wii Fit やるか、食事を摂るか、それ以外の時間はソファで寝ている。
 ちかごろベッドで寝てません。
 いえ、FUKLA のソファの寝心地がすごくいいので、それ自体は健康上問題ないんだけれども。

 執筆のコンディション自体は悪くないけど、体力が尽きてきてそれが気力に影響している感じ。
 このままゴールまでつっきるか、いちど休みを入れるか、むずかしいところ。休み入れてテンション抜けたら10日くらいロスしそうで。

 近所の店で、マッサージでもしてもらおうかな。
 宣伝見ていてなんでも女性向けにできていて、男は入りにくいのよね、癒し系産業。
 といって、男性向けマッサージなんていうと別のサービスみたいだし。
 町で「マッサージ」の看板みて「いかがわしい店」だったらどうしよう、という理由での入りにくさもあります。
 なんとかしろよ、マッサージ業界。

2008年01月22日

ひきこもりの小説家

ひたすら原稿書き。
午後3時からは Blenz Coffee で原稿書き。
ついでにスーパーで買い物をして帰宅。
でも夕食は手抜きで近所の大戸屋。

今年に入って葬式以外で遠出をしたのは1日だけ。
携帯電話の通話ほとんどなし。パケットもちょびっと。定額制なのにもったいなあと思ってわざとパケットつかってみたり。

焼き鳥食いてえ、ゴールデン街行きてえ、野毛行きてえ。
身体に悪いコトしたい。(小説書くこと以外で)

2008年01月21日

「問題小説」2月号

hyosi.jpg   indextrimmed.jpg
(クリックすると拡大します)

「問題小説」2月号(徳間書店)、いよいよ明日(1月22日)発売です。

   巻頭グラビア 阿川大樹・赤レンガ倉庫にて (合計3ページ)
  「ショウルームの女」阿川大樹 短編ミステリー 50枚

文芸雑誌(小説誌)初登場。巻頭グラビア独占(笑)ももちろん初。
売ってるところには普通に売っていますが、売っていないお店もかなり多いのです。すみません。

超朝型

 一昨日、通夜からかえってきて翌朝まで仕事して、昨日は睡眠時間1時間で葬儀に出かけたので、夕方帰宅したときには、疲労困憊でソファで朝青龍が勝ったのを確認したところまで記憶があるけど、そのまま爆睡。

 さきほど、午前0時半頃起床しました。
 まだ腰のあたりに疲れは残っているけど、そこそこすっきり。

 作り置きのトマトソースでスパゲッティを作って食べて、これから仕事再開。昨日は1日飛んでしまったので二日分書くぞ。

2008年01月19日

ガンで死ぬ

 伯父の通夜のため車で荻窪まで。

 享年84歳。次男だった僕の父が生涯やんちゃなところがあったとすれば、長男であるこの伯父は、まさに大人らしい大人だった。

 肺ガンを告知された昨年から、死にたるまでに完璧な準備をした。
 クレジットカードを解約し、銀行口座を整理し、公共料金の名義を書き換え、公証人のもとで遺言を作成し、最後には葬式費用として現金を自宅に保全した。(銀行に死亡届が提出される、あるいは、ほかの理由で銀行が死亡の事実を知ると、「遺産」となった故人の預金口座は凍結され、遺産分割が法的に確定するまで、家族であってもそれを引き出して使うことはできなくなる)
 ふつうなら死亡届を出す前に家族が引き出す(病院から自宅への遺体搬送のときに葬儀屋が葬儀費用の支払いが滞らないようにそうすることを奨める)のだが、厳密にはそれは違法行為であり、小学校の校長を永年勤めた伯父は、自分の家族が違法行為をしなくても済むように、自分で準備をしていたわけだ。
 さらには、遺産を受け取った家族一人一人の相続税の納税額の計算まで表にまとめてあった。
 残された家族にできるだけ負担がかからないように、きれいに消えていこうとした死へのプロセスだった。
 年末には友人たちとの忘年会で酒を飲んでいた。
 15日にホスピスに入り、17日に亡くなった。
 実にみごと。あっぱれな死である。

 彼の弟である我が父は自分のガンを知って1年以上前から自分でホスピスを見つけて入ろうとして、「あんたはまだ早すぎる」と断られてがっかりし、その後、死ぬまでに原稿用紙200枚を超える自分史をしたため、自分で印刷し小冊子にして周囲に配布していたが、兄である伯父はそれを遥かに越える準備万端ぶりだ。

 父の死のときもそう思ったが、ガンで死ぬのがいちばんいい。
 自分の死期を知り、自分の在りようを振り返り、準備ができる。家族もしっかり自然に覚悟していくことができる。人生のソフトランディングができるのだ。
 ガンは死因の第一位であり、およそ3割の人がガンで亡くなる。
 だからガンを撲滅しようという人がいる。しかしガンを撲滅しても人は必ず死ぬ。ガンを滅してもほかの死因がかわりに第一位になるにすぎない。
 ほかの理由で死ぬよりも遥かにガンで死ぬ方が、本人も家族もしあわせだ。
 自分の命と向き合うことは一生に一度しかないチャンスだ。ガンはその機会を与えてくれる。

 人間がいつかかならず死ぬ以上、僕はガンで死にたいと思う。

2008年01月18日

再点火、ひきこもり

 朝、寝る前に葬儀の案内のfaxが届く。

 午後3時前に起床。
 昨日、映画で少し感情を揺すぶったせいか、今日になって筆が進み始めた。

 というわけで、一日ひきこもり。
 そこそこ進んだ。この調子でいけるといいな。
 明日明後日と弔事で外出になるのをなんとか克服してがんばろう。

2008年01月17日

映画『ミッドナイトイーグル』

 阪神淡路大震災の日。
 朝日新聞には、神戸在住の作家・高嶋哲夫さんの「地震の日」をイメージした小説(?)が32面前面をつかって掲載されている。
 神戸観光特使でもある僕は、地震の被害から復興をめざす長田地区の商店街なども視察したことがある。『D列車でいこう』にも、主人公・由希も学生時代にこの地震を体験したときの描写がある。

 夕方、肺ガンで療養中の伯父の訃報が入る。昨年正月には叔父が亡くなっていて、父親の兄弟はついに伯母一人になってしまった。
 それにしても、僕の親類はガンだらけ。
 死亡原因の第一位だから死因が癌であるのは当たり前なのだろうけど。

 ちょうど高嶋さん原作の映画『ミッドナイトイーグル』をまだ見ていなかったので、近所の映画館のスケジュールを調べたら、おっと、明日18日までとなっているではないか。
 執筆に行き詰まっていることもあって、レイトショーで観る。

 原作を読んだのはかなり前で細かなことはそれほど覚えていないのだけれど、映画の印象は小説よりも自衛隊や政府が好印象に描かれている。映像的に自衛隊の本物の車両や航空機をつかう関係で、テイストがかえられているのかもしれない。
(だからといって、そうした変更が悪いわけではない)

 後半は、これでもかと泣かせるシーンを詰め込んであり、大仕掛けでありながらかなりウエットな映画でもある。
 小説の方が面白いと思うのは、僕が小説の人だからかな。

2008年01月16日

自転車でヨドバシカメラ

R0013213.jpg

 執筆期間中とはいえ、Wii Fit ばかりで外へ出ていない。
 自転車でヨドバシカメラまで行くことにした。音の静かなキーボード探しだ。
 パンタグラフ式のキーのものを探してみたが、文字キーは音が静かでもスペースバーが大きな音を立てる。日本語入力ではけっこうスペースバーを使うので、それでは余り静かにならない。静かなだけで使い心地が悪いのはもちろんだめだ。
 というわけで、見つけたエレコムのギアドライブという方式のものを試してみることにした。これなら、スペースバーも同じくらい静か。3480円でお買い上げ。

 リュックサックに全体は入らないので、上半分頭を出した状態で担いで帰ってきた。なんだか佐々木小次郎か伊賀の影丸みたいだ。

 ついでに、レジストリを書き換えて、Caps と Ctrl とを入れ替えた。
 しばらくはなれないのでかえって使いにくいが、なれればこっちの方がいいはず。

 写真は上は FILCO Majestouch (9450円)、真ん中は、ELECOM TK-U09FGWH (3480円)、下はやはり ELECOM だけど、たぶん1500円くらい。

2008年01月15日

キーボード問題再び

 メカニカルな高級キーボードを手に入れて気持ちよくて喜んでいたら、ちょと問題発生。

 感触がいい代わりに音が甲高くて大きい。

 で、我が家の寝室は僕の仕事場の隣。
 妻が寝ようとすると、カタカタという音がかなり聞こえる。
 音楽が聞こえるよりもこのカタカタは気になる。

 寝る時間が一緒なら何も問題がないんだけど、妻が先に寝ることが多いもんだから、ちょっと困る。

 我が家のマンション、隣家の音はまったく聞こえないんだけど、同じ家の中の壁はあまり遮音性がない。

 というわけで、同じ配列で音の静かなセカンドキーボードを物色しなくてはならない。
 旅行用のメンブレンのやつも、「ほぼ」同じキー配列なんだけど、こいつで済めば新しいのなんか買っていないわけで。

 先日ヨドバシで触ったところではパンタグラフでそこそこいい感触のがあるのだけれど、残念なことに、カーソルキーの位置がちがう。

 日本語の入力って思ったとおりの漢字を入力するために、けっこうバックスペースやカーソルキーを押す。
 一発で変換できなくて、訓読みを入れて変換してから後ろのかなを消したり、変換ミスを確定してしまって、カーソルキーで少しもどしてそこを消して改めて入力して、しかるのちに続きを入れるとか。

 なので、カーソル移動キーの位置がちがうのはけっこう困る。

 と、書いたところで、秀丸のキー割り当て機能で、文字キーにカーソル移動キーを割り当てればいいじゃないかと気づき、さっそく実行。
 やっぱり頭使わなくちゃいかんなあ。

 とはいえ、調子のいいときにはキーボードがどうのなんて気にならない。こんなことやっていること自体、行き詰まっているってことなんだけど。

 早くたくさん書いてたくさん売って、仕事場と住居を分けたい。そういう目標をしっかり持つための試金石だね。

2008年01月14日

ずっと昔の成人式

 今日は成人の日だ。
 33年前、この日、僕は成人式には行かなかった。
 二十歳にもなってそういう風に群れるのがなんだか恥ずかしかった。世間の大人が祝ってくれんでも、こっちは勝手に大人になったるわい、とも思っていたと思う。(まあ親には感謝していたつもりだけれど)

 当時、大学の教養課程にいて、将来何になるのかまるでわかっていなかった。
 なりたいものはたくさんあったのだけれど、大人になるというのは、そういう「夢」を捨てて、なにかをあきらめることなのだと、漠然と思っていた。
「大人になっても夢を持っていたい」と今日テレビに映った新成人がインタビューに答えて話していたのを聞いて、ふとそんなことを思い出した。

「大人になっても夢を……」という言葉の裏には、「大人になったら夢を捨てるものなのだ」という意味がある。
 こんな言葉が出るということは、そのとき、僕の目に大人がみなそうしているように映っていたということだし、いまも、僕ら大人が新成人からそう見えている、ということだ。

 それはちょっとマズイなと53歳の僕はいま思う。
 世界は「大人だからできること」だらけだ。
 なんで、大人になったら夢がなくなるのだとあのとき思ったのだろう。子供にできることよりも大人ができることはずっと多い。そのことを大人はちゃんと子供に伝えていないらしい。

2008年01月13日

山場

 原稿用紙300枚を過ぎて、筆は止まっている。
 大きな枠は書き終わっている。
 その部分から読者に与える情報から、読者が自然に疑問に思うことを列挙する。
 読者は最後まで読むうちにそれらの疑問が解けていくであろうと期待する。
 その疑問と、解けるであろうという期待、それこそが本のページをめくらせる力になる。

 そして、最後に、読者が永らく持っていた疑問に答が与えられる。
 その瞬間にカタルシスを感じる。

 あるいは、答を途中で読者には与える。主人公には与えない。
 読者は主人公を天から見ている神になって、無知な故に危険を犯す主人公の行動を見ている。ハラハラドキドキして応援するのだ。
 最後に、主人公自身が取るべき道を見出し、自分の力であるべき行動をとり、難局を打開する。そこで読者がカタルシスを感じる。

 どちらにしても、いま与えられた状況が最終的に合理的なものにならなければならない。いま疑問が生じている理由をはっきりと作り出して、それをできるだけ自然に読者に与えなければならない。

 疑問の答が途中に合理的なかたちで読者に与えられず、最後になって関係者全員が集まる断崖絶壁の上で超越的な探偵役の人物によって与えられると、小説の世界では「2時間ドラマみたい」だと笑われてしまう。名探偵コナンで「おっちゃん」に語らせるアレのことだ。

 専門用語でそのような探偵を「機械仕掛けの神」(Deus ex machina)という。
 物語がこんがらかってわけがわからなくなったのを突然出てきた神様が説明してしまう、という紀元前5世紀頃のギリシャ悲劇の手法であり、21世紀の日本では「ご都合主義」と呼ばれる。

 できるだけ大きな謎を断崖絶壁のシーンを使わずに納得させるのが、小説の技術なのだけれど、突飛なシチュエーションほど、それはむずかしくなり、しかし、突飛なシチュエーションであるほど、物語は面白くなる。

 現実には理由があって事件が起きる。時に小説家は事件を起こしてから理由を考える。
 神様に語らせないと説明できなる危険と賞賛は紙一重。

 さて、事件は起きた。いま、その理由を考えている。

 主人公や読者が何故なのだと思うように、いま、作者も何故なのか、どういう背景ならいまの状況に納得がいくのか、それを考えている。
 だから、文字は埋まっていかない。
 一枚も書かない時間に、物語の重要な部分を作り出すのである。

 なんてことを書きながら、頭の中を整理して、そんな作業を実際にしている。
 ヘッドフォンで、ブラームスの1番とかベートーベンの7番とかを聴きながら。

 2曲聴き終わったくらいでは思いつかない。
 あと1分で解決するかもしれないし、何日、何週間かかるか、わからない。だから苦しい。しかしここが小説を書く楽しさのハイライトでもある。

 ダイジョブか、この物語。

 いまはまだダイジョブじゃない。でも、ダイジョブなはずだ。

2008年01月12日

地上42階

 本日より朝型。
 午前11時に、郵便会社が解約したスカパーのチューナーをピックアップに来る。
 引っ越して来る前にはCNNなど主として海外ニュースを見るためにスカパーを契約していたのだけれど、新居ではスカパー光しか契約できなくなり、CNNなどをチャンネル単独で契約することができなくなって割高な料金なので、しばらく契約していたけれど解約することにしたもの。

 夕方から汐留の高層ビルの和食屋さんで集まり。
 1979年頃の一時期、異常によく一緒に遊んでいた仲間の集まりで、それ以来一度も会っていなかったメンツも揃って、昔話だの今の悩みなど。
 途中、花火も見えたりしてラッキー!
 ひとつの店で、美味しい酒美味しい料理で6時間以上も飲んでいた。

2008年01月11日

キーボードを新調する

R0013210.jpg

 テレビ番組で映っていた石田衣良さんの仕事場にあったキーボードと偶然おなじものを使っていたのですが、本日、まったくちがうものに買い換えました。

 昨日までは。microsoft の Natural Keyboard といういわゆるエルゴノミックデザインというやつで、もう、10年くらい使っていたのです。が、突然、キータッチが引っかかるしぐらぐらしているのに気づいてしまったのです。
 最近、デスクトップの前に座るとなんだか集中力が出なくて、ノートPCだと書ける、という感じだったのだけれど、もしかしたら、このキーボードがストレスになっていたのに気づいていなかったのかも。

 新しく買ったのは、FILCO(ダイヤテック)の Majestouch という一見したところ何の変哲もない、108キーのやつです。
 ドイツの Cherry という会社のメカニカルスイッチ MX tactile feel というのを使っているのだそうで。(どっちにしても今朝方検索してみるまで初耳)

 キーストロークは4mmmあるけれど、接点は2mm のところにある。
 つまり、キー入力されてから 2mm オーバーシュートして、固い打鍵感で止まります。その間はとってもスムース。 全部押し切らなくても半分のところで入力もできるので、自分の指の動く範囲も2mm少ないところでも遠いところでも、自分の指やそのときのリズムにあったところでいいわけだ。
 これが意外に重要みたいです。

 なんか気持ちいい。もっと昔から知っていたかった。

「まあ、打ちやすい」という程度だろうと思っていたのですが、びっくり、入力スピードがかなり上がりました。 微妙になれていないのと、僕がバカなので、まだ打ち間違いが多いけど。

 けっこう重くて1.2Kgもあるのだけれど、ノートパソコンと一緒にもって歩きたい。(おっと、パソコンより重いじゃん)

 ひきこもりから久々に町へ出ていい買い物ができたので、執筆意欲がめちゃたかくなってる。

 キーボードは770円から3万円以上まで機能はほとんど同じで値段にかなり幅があるけど、人間の触る場所なので、仕事で使うにはかなり重要なのだと再認識しました。
 ちなみに、本日買ったのは9450円。
 1000円で買えるものに、この値段を出すのはかなり勇気が要りましたが、勇気を出してホントによかった。

2008年01月09日

新しいパソコン到着

 9日午後、新しいパソコン到着。
 とりあえず、最低限の仕事環境の構築。

 Vista 悪くないです。
 ファイルのアクセス権の管理がしっかりしていて安心な感じ。
 憧れのマルチディスプレイになりました。

 音、とっても静か。ハードディスクの音が微かにさらさらっと。
 ファンの音はほとんど聞こえない。

 つかってみないとわからないけど、けっこういいかも。

EPSON Direct のBTO

Model ST110
  Core 2 Duo T7250 (2GHz)
    ノート向けのキャッシュの小さい低電力版
  メインメモリ 2GB
  HDD 120GB
  ディスプレイ/キーボード/マウスはなし。

 消費電力90Wなので、ノートパソコンみたいな電源アダプタで、
 全体でケースファンがひとつあるだけで、CPUファンもない。
 ハードディスクも2.5インチなので静か。
                            という感じ。

 ノートパソコンよりも体から遠くに置けるからさらに静か。

 筐体のフタが簡単に開くのでメモリは自分で替えたほうがかなり安かった。ちょっと失敗。

2008年01月08日

ケロリン

 くだんのパソコン、その後、ケロリ平然と動いています。つまり直ってる。windows update クン、何をやらかしたのだ。
 ちなみに、我が家の他のXPマシン(合計5台)でも update は当然してますが、ブートに何時間もかかる現象は他には出ていません。

 動き出したので、中にある日記をひもといたところ、このPCのマザーボードを購入したのは、2004年4月なので、3年9ヶ月経っています。推定稼働時間2万時間を越えているので、ま、買い換え時かな。
 メインのノートPCは、2004年2月と年齢的には少し年上だけど、こちらはこまめにスリープにするので実稼働時間はずっと少ない。
 かわりに持ち歩くし、ファンレスのノートなので寿命(MTTF)も短いはずだけど。

 今度買ったヤツはノート用の部品で作ることで低電力化(90W)している静音小型(Mac miniくらい)のやつなので、寿命は短いはず。
 Vistaの機能を活かしてこまめにスリープモードにする使い方がよさそうです。(ついさっき仕入れた知識)

 いままでは、居間で音楽を聴くときも、音源は仕事場のPCのHDに入っているのを家庭内LANで読み出してitunesで再生していたのですが、音楽のためだけに電源が入っているというのはやめにして少しデューティを軽くしてやるためと、こまめにバックアップ取りやすいように、ネットワークディスクを購入予定。
 かくして、何かを買うと周辺の支出も増えるんだな。

 しばらく外へ出ていなかったので、スーパーで買い物をして、PC DEPO を覗いた。
 ユニクロのプレミアムダウンなんか着て出たら暑いではないか。

 ところで、僕は理科系なので、ちょっと暑いとすぐに「地球温暖化の影響」などと検証もせずにいうのが嫌いです。じゃあ、寒い日には「地球寒冷化」と叫ぶのかよ、という。

 夕食は大戸屋。

2008年01月07日

犯人

 昨夜、リブートがかかった犯人は、どうやら windows update のようだ。

 本日、電源を入れ直してもやはり同じ症状で bios から先に進まない。
 と、おもって、何はともあれ放っておいたら、きわめてゆっくり画面が進む。
 電源を入れて4時間ぐらいしたら windows XP が立ち上がってログイン画面になっていました。なんなんだ。

 で、「Windows は無事更新されました」だって。ばかもの。

 とりあえず、すぐにもういちどリブートする勇気はまだないので(笑)、必死で、いろいろなファイルをバックアップ専用の外付けHDDにコピー。

 つぎに、Acronis True Image で C ドライブをバックアップ。
 圧縮弱くしたのに、4時間が過ぎてまだやっている。

 終わって、リブートしたら、何事もなかったように動き出した。つまり「治った」ことになるんだけど。(笑)
 もしかして、マイクロソフトが、Vista を売るために、古いPCのブートを遅くしているとか。

 まあ、そろそろ新しくするべき時であったということにしよう。

 執筆の方はまだ推敲中で、ゆっくりとしか先へ進まない。前から3分の2くらいまで完了。
 諸事情により、昼夜逆転してしまった。どうやってもどそうか。

2008年01月06日

パソコンが壊れた

 世の中は日曜日で、まだお正月休みの人も少なくないけど、もともと毎日が日曜日の小説家には関係なく、粛々と執筆。

 夜半を過ぎて、席を離れているすきに、デスクトップPCが BIOS画面になっている。リセットかけても途中画面で止まってしまって、にっちもさっちもルイ・アームストロング。
 もとの電源を落としてみても同じ。

 調べてみると、このパソコンを組み立てたのは2004年4月。
 3年9ヶ月が経っているので、とりあえず寿命と判断。1日平均して15時間は電源が入っているので、すでに2万時間くらい動作している。
 幸いこのところ執筆はノートPCの方でやっていたので、データのダメージは全くなく、精神的にはあまりショックはない。
 たとえわずかでも書いた原稿が失われるとかなり精神的ショックが来るのだ。
 せっかく少しギャラが入ったのに、半分近くパソコンで消えてしまうけど。

 メーカーに勤務した品質管理の経験から、基本的にパソコンを仕事の道具にするとした場合、壊れるまで使ってはダメだと思い至る。壊れていなくても、ある程度使い込んだら定期交換して被害を最小限に抑え、さらには、むしろ使わなくても同じ環境のバックアップのパソコンを含めつねに2台もっているくらいでないと。
 とはいえ、現在、そこまでの金銭的余裕はないので、症状からして、おそらく直せば直ると思うが、とりあえずさっさと新規購入を決断した。

  直すにも時間も心も取られるし、いったん欲しいと思い始めると、僕の性格からして、どうしようかなにがいいかとネット検索をいつまでも繰り返して時間まで無駄にするので、さっさと新しいパソコンを注文することにした。(使うのはお金だけ、時間は無駄にしない)
 過去10年以上、自作パソコンだったのだけれど、いくらか安い代わりにいろいろ神経を使うので、今回はすっぱりメーカー製パソコンに決めた。
 残りの人生も少なくなってきて、仕事もいっぱい入ってきて、時間と魂が惜しいので、道具はお金で解決することに方針転換しようと思う。

 ただし、いままで自作で追求した静音化は譲れない。音が静かであるということを謳っている機種は限られている。エプソンのST110という型番のものが「22デシベル」と静音を謳っていて、その技術的背景もわかるように解説してあったので、これに決定。
(バッテリーで駆動するノートパソコンの部品をつかって消費電力を抑え、それによって、冷却系の騒音が最小限になるように作られている)

 月曜注文扱いだから水曜日には届く予定。
 脱稿するまでセットアップする時間も惜しいのだけど、きっと動作チェックしたとたんに、環境構築を始めてしまう予感。(笑)

2008年01月05日

ドメスティック

 また、夜型で、起きるのが昼になっている。
 昼に外出その他の用事があると、小説が書けないので、それを取り戻そうとして、夜型になってしまう。
(用事がなくて、怠けてしまった場合も、以下同じ)

 外へ出ないで、引きこもっている。
 ときどき、Wii Fit で体を動かす。
 悪くないパターンだ。
 長編は長丁場なので、基本的にはこうやって粛々と書き続けるばかりなり。
 親と食事をしたくらいで、正月らしいことはあまりしていないけど、遊ぶよりも小説が書けた方がいまはよっぽどうれしいし楽しいので、別に気にならない。

 小説と Wii があれば生きていけるって、なかなかエコな生活じゃないか。(笑)

2008年01月04日

いまさら歩くフォームがなってない

 徒歩でベイクォーターまで出かける。いろいろなところに人が多い。

 ACTUS でペッパーミルを購入。

 ALESSI に入ったら、7人の客の中で4人がユニクロのプレミアムダウンを着ていた。ユニクロ、恐るべし。

 ALOHA TABLE でロコモコ(850円)を食べる。うーん、あんまり美味しくないなあ。ロコモコというのは、「目玉焼き付ハンバーグ丼」とでもいうべきハワイ料理だけれど、ここのはハンバーグが全然ダメ。
 これならとなりの KUA'AINA のハンバーガー(820円)の方がボリュームも同等でずっと美味しい。たかがハンバーガーといっても、KUA'AINA は値段に見合って、ちゃんとした食事になる味とボリュームがあるからね。

 久しぶりに少し歩いてみると、腰が痛む。
 これは持病のようなもので、骨盤が前傾していて脊椎との角度が前後に真っ直ぐじゃないせいなのだけれど、腹筋がしっかりしていないと、背中を後ろに反らせる姿勢になるために背中の筋肉がパンパンになるわけだ。
 入院以来、腹筋はかなり弱い状態。
 お腹を引っ込ませ、背筋をきもちかがめ気味にして、骨盤を前に押し出すように歩くようにリハビリの先生に言われていたのを思い出し、帰り道はそうしたら、あらまびっくり、全然、背中が痛くないのですね。しかも、歩幅がひろがって、歩くスピードが上がる。
 50年も歩いているのに、つまりは歩き方が下手なわけだ。。
 そうはいっても、歩くときにフォームを意識し続けるのは簡単じゃない。

2008年01月03日

物語の作り方

 途中、けっこう飛んでいるけど、最後までいったので、切れているところをつなぐためにも、いったん推敲を始めている。この時点で、自分の小説の全体像を把握するため。

 物語を面白くするには、順序立てて積み上げるより、「こうなった方が面白い」ということを書いてしまって、「こうなる」必然性はあとから頭をひねってなんとかつじつまを合わせるほうがいいことが多い。
 順序立てて積み上げると、当たり前のことしか起こらなくなるから、物語のダイナミクスが足りなくなる。

 ちょっとあり得ないようなことを書いてしまって、あとづけで、そういうことになるには、どんなことが途中で起きればいいのか、とか、この人物がどんな過去をもっていればいいか、とか、そういうことを後から作り込んでいく。

 かなり無理なことでも、3日くらい腕を組んで考えれば、たいていはなんとかなるものなのだ。神様は必ずやってくる。(はずだ、いや、たぶんそうなる、いや、お願いだからそうなってくれ)(笑)

 ドキュメント“考える”「ベストセラー作家 石田衣良の場合」(12月25日(火) 23:00~23:30 NHK総合)
という番組を録画で見た。

 番組の中で、石田衣良が「ガチョウ」「草書」「光学」の三つを必ず入れるというシバリで「自殺願望のある少女が読んで自殺を思いとどまるような童話」を48時間以内に書く、という「お題」を与えられ、そのプロセスをドキュメンタリーにした番組だ。
 こういう一見したところの無理難題というのは、小説家にとっては、それほどどうってことはなくて、むしろ、無理難題こそが物語が面白くなる原因のようなもので、むしろ自ら自分に与えた方がいいようなことだと思った。

たとえば、 無関係な単語を3つ並べてみる
 A) スコットランド
 B) 南極
 C) 離婚

少し言葉を膨らませると、こうなる。
 1)グラスゴー(スコットランド)の酒場で男が飲んだくれている。
 2)昭和基地に女性新聞記者が泊まり込んで取材をしている。
 3)地球最後の日に、東京で離婚する夫婦がいる。

 この3つが、ひとつの物語のなかで終盤になってつながってきたら、絶対に面白くなるぞ、という予感がする。遠く離れたものがつながるときには強いカタルシスが生じるからだ。

 ならば、この3つを書きはじめてしまい、じゃあどんなことが途中に起きればこれらがつながるかを必死にあとから考える。
 3つなら3つをリアリティをもたせて描いてしまう。
 300枚使ってそれを書く。しかるのちに、3日くらい腕組みして考えれば、のこり200枚くらいで、それらがつながり、500枚の小説がたいていできてしまう。
 もちろん、それは簡単なことではないのだけれど、「できる」ことさえわかっていれば、あとは精神と肉体をつぎ込めばいいだけの話だ。

 将棋のプロが現在のコマの配置から「詰む」という直感が先に働いて、それから実際の詰ませ方を読んでいくと、やっぱり詰んでいる、というのに似ているかもしれない。そして、「王将」から離れたところにあった、一見したところ無関係に見えた「歩」が大事な役割をしたときに、将棋の面白さが表に出てくるわけだ。

 フィクションによるエンターテインメントの作り方として、そういう順序を取る作家はけっこう多いと思う。石田衣良さんも、与えられた直後は何のプランもないとしても、それほど困りはしなかったのではないかと思う。


 関係ないけど、石田衣良の仕事場のイス(アーロンチェア)とキーボードが、僕のと一緒だった。
 同じイスを使っている作家を他にも何人か知っている。

スポーツクラブ始め

 正月休みだったスポーツクラブがオープンしたので、さっそく出かける。
 いつものようにプールだけだけど、けっこう人がいました。

 ウォーキング20分+水泳(100mX1+25mX2)。

2008年01月02日

スキヤキと「玉乃光」

 正月二日は、一人暮らしの母を呼んで、スキヤキ。
 戴きものの松阪牛が冷凍してあったので、それ。

 少しお酒を飲んだけれど、夜になって、もちろん仕事。

 それにしても「玉乃光」の純米吟醸はおいしいなあ。世の中、高い酒はいくらでもあるけど、4合瓶で1200円くらいで、これが飲めれば、もう十分。(ふだんは、もっとずっと安いの飲んでるけど)

280枚まで

 元旦は、妻の実家へ、お節料理をもって出かけた。
「イグレック」のお節は20種類以上のオードブルの詰め合わせで、しかも、そのどれもがちがう味をしているのがみごと。
 車なので、お酒が飲めないのが残念。逆に車で行くには道の空いている元旦がいい。

 帰宅後、少し気が抜けていて、深夜になってから執筆開始。
 長編は、280枚までできた。
 あと、50枚ほどでラストまでいったん書き上げ、途中、虫食いでつながっていないところを100枚か150枚書く予定。

 ちと夜型になっているのは、昼間用事があるのと、人と話をすると小説のテンションがまったく消えるのでしかたがない。(基本的に執筆には孤独な状態が必要)

2008年01月01日

明けましておめでとうございます

 昨年は、デビュー第二作『D列車でいこう』が出ました。
 無名の作家のこと故、まだまだ読者数はあまり多くありませんが、おかげさまで作品の評判は上々で、メディアにもたびたび取り上げられました。
 多くの出版社から書き下ろしのお話しをいただき、戸惑うほどですが、今年は、それをひとつひとつ形にしていく年になると思います。

 思えば、96年に職業作家を志して会社員を辞し、2005年にデビューするまで、公募新人賞に応募しつつ、原稿をもって出版社の門を叩く、「訪問販売の作家志望者」を続け、「注文をもらえる作家」への遠い道をゆっくりと歩んできました。

 2006年、徳間書店より第二作のお話しをいただき『D列車でいこう』という形に結実したのが2007年5月。
 以来、おかげさまで、それをきっかけに、すべてにすぐに応じきれないまでの執筆依頼をいただくところまで来ました。新たなステージへのジャンプ台に立つところにいることを実感します。
 しかしながら、すべては「画に描いた餅」ならぬ「まだ書いていない小説への注文」にすぎず、それを一文字ずつ紡いで作品として送り出していく、作家本来の作業の年であります。執筆ペースも、従来の少なくとも4倍を目指す必要があり、新年より、「執筆マシン阿川大樹」を作り上げることが最重要課題です。

 皆様方におかれましては、ひきつづき阿川大樹への叱咤激励ご指導ご鞭撻を賜りたく存じます。
 どうか、本年もよろしくお願いいたします。

 2008年元旦。